死に魅了される若者
なぜ人は死に魅了されるのだろうか。
生物として最も恐れるのもは死であるはずなのに、目を覆うどころか、死を探究し魅了される人がいる。
昨年度流行になった、YOASOBI「夜に駈ける」は、自殺をテーマにした歌だ。若い男が、同い年くらいの酷く病んでいる女性を励ましているのだけれども、結局2人して死を選んでしまう。この歌が流行ったことで、何組かの若いカップルがビルの屋上から飛び降りるという事件が何度も発生した。
単に若いカップルが一緒に死ぬ話は、今に限ったことではない。江戸時代の遊郭で女郎と客が心中する。
この曲で取り上げられているカップルの死は、従来の心中とは異なる気がする。
互いに若く未来もあるし、遊郭に囚われてるような物理的な障害もないカップルが死を選ぶのだ。
これは永遠の愛を違うといったものとは違うような気がするのだ。