あなたも書いてみたらいいんじゃないですか

「貴女も何か書いてみたらいいんじゃないですか?」

そう言われたのは、6つ年下の子からだった。

「書いたら、だれかが面白がって読んでくれる人もいる。」

そんな言葉を思い出しながら、書くことを初めて見た。


書いてみると自分の語彙力の低さに落胆する。けど、しっかり思ったことを文字に起こすぞと思い直し、新聞や本やらで新しく知った言葉をその都度メモしてたくさんの言葉を覚えた。
子供が漢字ドリルで言葉を覚えるように、外国人が日本語の単語を一つ一つ覚えるように。最初は母国語でなおかつ大学院まで出た私がこんなにも日本語を上手く使えないなんて…と、恥ずかしさやらやるせなさやらを感じた。
けど、勉強は一生続けるものなんじゃないかと最近思ってきた。素直に吸収しようと思えば思うほど、学ぶことが楽しくなってくる。
インプットが増えると、どんどんアウトプットがしたくなる。
文章は下手だけれども、書くことが楽しい。


そんな楽しさを教えてくれた彼に感謝しつつ、ふとまた会いたいなと思う。

そんな、真夏の昼下がり。